ガーネット・ちょっと我慢・ 2018年6月5日

ガーネット(Garnet)
ガーネット(Garnet)

ガーネット・ちょっと我慢・ 2018年6月5日

ガーネットが出ています。

今回ガーネットの使用を意味するところは端的に言って「ガマン」。

時にはじっと耐えて時を過ごす必要がありかもです。

しかし、あまりに「歯を食いしばって耐える」というエネルギーの使い方は賛成できません。これはストレスですよ。

そこでガーネットは過剰なエネルギーを吸収するという働きもあり、例えて言えば「スルぅ〜と通り抜けてしまおう」という感じ。

さて、カードの方は「吊られた男」。

これ、面白いです。カードの中でもすごく妙なデザインだと思いませんか。

男が足をくくられて逆さまに吊られているのですが、男自身は不思議な笑みで、頭部に後光が差しています。

こんな状態ですから解釈が多岐に渡ります。

「吊られた男」を考察しよう

このカードのデザインは示唆に富んでいます。

全体的には身動きが取れませんよね。そういう意味ではどうにもならない状態を表しています。

これ、物理的に、肉体的には苦しいのは苦しいでしょう。

いやいやいや、これはすなわち人間そのもののことを表していますよ。人間として肉体を持っている姿そのものが、このカードなのです。

肉体を持っている以上は必ず「生老病死」(しょうろうびょうし)の苦しみがあります。

「生老病死」とは仏典に出てくる言葉で、人生における免れない四つの苦悩のこと。

そうです、これは「逃れることができません」。

逃れることができないことについて思い悩むことをやめたとき、この苦しみは去るのかもしれません。

そしてもうひとつ、人に魂や精神というものがあり、これは肉体そのものでないとすれば、輪廻ということも考えの範疇に入ります。

すると、肉体としてこの地上に拘束されたとしても、それはいっときのことではないかという考えに至ります。

この吊られたこの男、何か悟ったかもしれません。または完全に諦めたのかもしれません。

さて、それでは普通の人間として考えられることを書いてみましょう。

確かに「ガマン」してやり過ごさねばならない局面というのは人生に往々にしてありますよね。

このとき、無理矢理に感情を押さえつけてはなりません。これは多大なストレスになるだけで様々な害がありますよ。

ガマンするのにはエネルギーが必要ですが、このコラムで何度も書きますように、エネルギーを使うと必ずその反作用が起きます。

「力ずく」は禁止です。

何度も書きますが、考えそのものはエネルギーを必要としません。そして考えを変えることにもエネルギーを必要としません。何かをモックアップするのにエネルギーは必要ありません。

エネルギーが必要なのは、自分自身が肉体に囚われていると考えているからだと思い起こしてください。

そこに行き着くまでに、助けになるのはガーネットなのかなあ。

ガーネットは、ガマンのエネルギーの反作用をある程度吸収してくれるようです。

明日が良い日でありますように。