ブルーカルセドニー・再生する暗示/死神

ブルーカルセドニー(Blue-chalcedony)
ブルーカルセドニー(Blue-chalcedony)

2016年3月3日 ブルーカルセドニー・再生する暗示チャンスが来る/死神

一見は不気味なカードのようですが、決してそうではありません。

ここでいう死神の役目は物事にピリオドを付けることにあります。

「無理を重ねている」「もう終わりだと思っている」このように自分の中で自覚がないでしょうか。

これまで散々に努力を重ねて難題をクリアしてきたことでしょう。しかしこれから先、このようなことが本当に必要なのか?自分の中ではもう結論が出ているようです。

これまで習慣としてしてきたことや価値観を捨てるにはちょっとした勇気が必要でしょう。

しかしながら今、決断の時が来ているようです。泥沼に足を取られたままでいたくなかったら、心機一転が必要なのです。

リセットスタートのチャンスが巡っていますよ!

ここで勇気を持てば、思いもよらぬ良い結果が間もなくやってきます。

このようなときにオススメのパワーストーンはブルーカルセドニー(意味辞典に未記載)。

ひと口に言えば「執着心を取り除く」という働きに期待しています。その内容は柔軟性を育むことと許容範囲を広げるということの相互作用です。これによって緊張状態からも解放され、楽観的に考えるようになれるでしょう。

価値観を変える

今回のカードでは価値観の変革がポイントのようですね。

以下は硬い話ではなく、様々な価値観に触れてみる楽しさということで筆者の体験を書いてみます。

今からもう30年ほど前のこと、中国を旅したときの体験です。

当時の中国は、現在のような状況ではありませんよ。北京、上海といった都市部でも近代的なビルが数えるほどしかなかったような時代です。

私たち一行は中国人の通訳と一緒に上海から蘇州(そしゅう)へ向かう列車に乗り込みました。その車両は日本で言えば新幹線の「ひかり」のようなデザインが登場する前夜の物、という感じ。

このとき私たちは、外国人が一般的に使う個室でなく、わざと普通の客車に乗車してみたのです。その理由は中国の普通の人々の生活を知りたかったからです。

一般車両には外国人は滅多に乗らないらしく、中国人一般客にとって私たちは奇異な何かに映っていたような視線を感じました。近くの中国人の乗客は私たちの持ち物、私が持っていたコンパクトカメラなどを物珍しそうに見ています。

さて、一般客車は満席で多くの人が車窓を眺めつつ、手に手に「おやつ」を食べています。外の景色は荒れた原野に時折の小さな村々といった感じで、あまり変化がありません。

ふと見ると、中国人の乗客たちは「おやつ」のゴミをポイポイと床に捨てていきます。アメの包み紙やらピーナツの皮やらで、自分の足元や通路はすぐさまゴミだらけになっていきます。またそれがとんでもない分量で増えていき、通路が歩きにくいまでになっています。

一見は「マナーが悪い」と見えますが、それは単に文化の違いだろうと心に思いましたが・・・とりあえず、通訳にそのことを尋ねてみると「そう、中国ではこれが普通」という答え。(現在2016年のことではないですよ)

しばらくすると、鉄道の係員が各車両を回っているようです。彼らはちり取とホウキ、それに大きなゴミ袋を持って通路と客席の下をすごい勢いで掃いています。彼らは掃除係なんですね。

「そうか、ゴミは捨てるがすぐさま掃除しちゃうのだ・・・」

彼らの掃除の手さばきは、それは見事なものであっという間に一車両の床をきれいにしていきます。

ゴミを自由に捨てる、そして定期的に係が掃除・・・

これってある意味かなり合理的ではあります。これは悪くはないなあ、と思えました。(そしてまた、お客さん達はゴミをポイポイ、そしてまた係が掃除です)

日本でも観光客が多く乗っている車両では、何らかのゴミは落ちています。しかし運行中に掃除はしないでしょう。

それから、この中国鉄道方式で思い出したのは、中華料理を食べるときのマナーです。

中華料理の店では正式には丸いテーブルに白いテーブクロスがかけられていて、例えば食べた後のカニの殻などはそのテーブルクロス上にどんどん積み上げることになっています。

そして客が去った後、係は食器とカニの殻もそのままひとまとめにし、テーブルクロスを風呂敷のようにして一気に引き下げていくという段取りなんですよね。これもある意味合理的です。

中国の列車旅行でのゴミの件と、中華料理のテーブル後始末のこと、共通点がありますよ。もしかしたら中華料理のテーブルクロスの考え方が鉄道のマナーにそのままコピーされたのかとも思えます。

自分が知らない価値観、文化に触れることは楽しいことと思います。旅、そして読書は手軽にこれを味わわせてくれますね。

明日が良い日になりますように。