
こんにちは。スタッフ友次郎です。
友次郎の日記的書き込み。
やっとこさ甲府のかんかん照りを心配する必要が本当になくなりました。
曇り空ではありますが、程よい空気感で何か気分が良いです。
本日は久しぶりに落語鑑賞。立川志の輔(しのすけ)さんです。
■ 志の輔さんが魅せる、人情噺の深みと甲州の風景
立川志の輔さんと言えば、NHKの人気番組「ためしてガッテン」の司会でお馴染みだった方も少なくないでしょう。
セレと僕はマニアということもないですが落語好きで、大阪にいた頃も何度かは寄席(よせ)や大きなホールで落語を聴きました。
落語というのは単にお笑いと言うよりも、明らかに芸能、話芸、ことによっては芸術的でさえあります。
「名人」と呼ばれる方々の落語は、まさに芸術的。何せ人間国宝になってしまう名人もいますから。
また、落語は音楽と同じように「時間芸術」。記録物として動画で鑑賞するのではなく、実際に現場で見聞きすることも大きな楽しみです。
それから、落語には単にお笑いの話だけでなく「人情噺」(にんじょうばなし)というジャンルがあります。
「人情噺」というのは人間の情愛や心の機微を描写した噺のジャンルで、親子や夫婦の関係などをテーマにした長い演目が多いのが特徴。お笑い要素はほとんどありません。
大体がしみじみとした、泣けるような話が多いです。
しかしこのジャンル、NHKの落語番組などでも取り上げられることが少ないようです。
なので「人情噺」の存在自体を知らない方も。
これ、よほど芸が達者な人でないと演じられないと思えます。
ちなみに、一般的に知られるお笑いの方の話を「滑稽噺」(こっけいばなし)と言います。
さて、今回の志の輔さんは「山梨県立県民文化ホール」での公演。
ここも近くて車で10分ほどで到着。現場の小ホールは700席で満員です。
舞台の緞帳(どんちょう)は葛飾北斎(かつしかほくさい)の富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)のひとつ「甲州三坂水面」。
ちょっと調べましたが、この水面は河口湖。そしてこの風景は今でいう笛吹市御坂から臨んで見えるようです。
面白いことに河口湖に映る富士山は雪をいただいておりますが、普通に見える富士山には雪がありません。
このように、芸術の秋を先取りな感じで甲府の9月を過ごしましたね。
今週も最後の更新となりました。
次回は9月28日(日)午後10時以降の更新となります。
明日が良い日になりますように。