ムーンストーン・責任を取り戻そう・ 2018年7月9日
ムーンストーンが出ています。
ムーンストーンに求めるのは「自分を知る」こと。意味辞典では触れられていない働きですね。
自分のことよく知る、その結果として方向性を決め、腹をくくる、そして自分でやる覚悟をしようということにつなげます。
さて、カードは珍しく「愚者/リバース」。
リバースの場合は本当の「愚者」おろかもの、になっている感じ。
自他に対しての無責任ぶりが目立ちやすいです。
他力本願であったり、十分に考えもしない軽はずみな行動をしがち。
ここはちょっと心してことに当たりましょう。
愚か者の考察
愚者のカード(リバース)にちなみ、最近目につく愚かな行為について書いてみましょう。
「正しいか、正しくないか」(正義)よりも「損か、得か」を「忖度」(そんたく)して決定する。
(忖度:他人の気持ちをおしはかること。推察。「相手の心中を―する」)
これ、どうやら蔓延しているようです。
と言うか、もしかしたら日本文化に古くから根ざしていることなのかも。
特に「忖度」は日本文化にまさにありげで、それがむしろ普通なのかもしれません。
がしかし「忖度」はある意味、責任回避のシステムになっています。
なにせ忖度ですから、そもそも指示もなく、それが書類として残ることもありません。
この責任回避は忖度される側、する側の両方に働くという、とんでもなく便利な機能があります。
これ、全体として良い方向へプロダクト(生産)が働いているならなんら問題ではありません。全体の幸福に寄与しているならそれで良いのです。
しかし、忖度の結果生まれたプロジェクトによるプロダクトの欠陥が際立ち、問題が起こったとき、元に備わっている責任回避システムが働くわけですね。
例えば官僚の無謬(むびゅう:間違いがないこと)性維持にはあまりにも持ってこいですよ。(ときには、間違ってました!と口先だけで謝罪もしますが)
責任回避がある限り、その問題に真っ正面から立ち向かうことはできません。ですから問題の解決はありません。
で、正義の判定が逆転し、文化が衰退し、文明が滅びることになります。
さてさて、今回のカード、愚者ですが、端的に言って自分自身に直面できないことを意味しています。
「その問題に真っ正面から立ち向かうことはできません」そのことズバリなんですね。
まずは「本当のことを言う」これだけ。
これができないってかなり愚かですよね。
で、なんでできないかって「見る」ことをしないから。簡単ですね。
じゃあなんで「見ない」のでしょう。
怖いからですね。
↑参考ページが開きます。
で、感情のレベルで「恐れ」を見ると・・・
あーこりゃダメだ。ちなみに、この感情のレベルの下に行くに従って「愚か」の度合いが増しているのがお分かりと思います。
最後にムーンストーンについて触れておきますと、このストーンは結局のところ、邪魔な意識をかきか分けて「自分を見る」ことが得意なわけなんですよ。だから紹介するのです。
明日が良い日でありますように。