知られざる桃太郎を知る話・2025年12月2日

南アルプス方面
南アルプス方面(午前)

こんにちは。スタッフの友次郎です。

友次郎の日記的書き込み。

昨日は夕刻から曇ったために放射冷却が進まず、今朝はさほども気温下がらず。

夕刻の南アルプス
夕刻の南アルプス・不思議な雲

■ 山梨に伝わる鬼伝説と日本古代史の意外な関係

さて、山梨について調べているうちに「桃太郎」の話が。

えっ、なんで?ですよね。

実は、山梨県大月市に桃太郎伝説がしっかり存在していました。

と言うのも、今やみんなが知っている「桃太郎=岡山県」は昭和に入ってから認知された話とな。

桃太郎=岡山説は、昭和五年に出版された歴史考察の書籍に登場するそうです。むしろ新しい話。

そして昭和37年(1962年)岡山で国体があり、その時に何か良い「売り物はないか」ということで「桃太郎=岡山」説を取り上げて大々的に宣伝されたそうです。

これが「桃太郎=岡山」を全国に定着させます。

ところが「桃太郎伝説」はもともと全国各地に存在するそうです。

以下はネットで拾ったひとつの説ですが、なかなか面白い。

まずは同じような話が全国的に存在するって不思議ですよね。

そこで考えられるのは、桃太郎の話は桃太郎という一個人が存在しての物語ではなく、その昔に全国的に同じような出来事があったのではと・・・

まずは「鬼」です。

よく言われている説として、昔に「たたら製鉄」の技術を持った「渡来人」が「鬼」のビジュアルの元になってはいないかと。

(たたら製鉄:砂鉄と木炭で行う原初の製鉄技術)

全国の桃太郎伝説の地は、この「たたら製鉄」が行われた地(鉱山がある)と位置が酷似しているそうです。

そしてこの「鬼」を、成敗ではなく支配するためのなんらかのアクションがあったかもなのです。

そこで登場するのが「日本武尊」(やまとたけるのみこと)。

「日本武尊」の伝説も日本各地にあり、こちらも単一個人の物語とは違うのではないかという説。

とにかくその土地の権力者が「統治者」として「鬼」を支配平定するための行動が「鬼退治」となり、桃太郎伝説として一般化され、そしてそれが日本武尊の数々の武勇伝の一部となって記紀に残ったのではなかろうかと。

そして「犬・猿・キジ」は三種の神器をなぞらえている可能性も。

あーなるほどな感じです。

そして、山梨県大月市の周辺には「秦」(はた)姓が多いこともありますね。秦氏は渡来人に由来するという説は有力なようです。

それから、甲府市内にも日本武尊に関連する神社があり、記紀に登場しております。


明日が良い日になりますように。

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