2017年4月12日 ムーンストーン・静かに待つ/吊られた男
何かと不自由さを感じているかもしれません。
しかしこのカードは良し悪しそれ自体よりも状況に対するアドバイス色が強いですね。
吊られている状態ですから、身動きは取れないでしょう。これが象徴するのは「ジタバタするな」ということのようです。
一見は具合の悪い状況のようですが、カードの絵にある男の表情は落ち着いて
いるようですよ。
このような状況の中でも静かに自分の心の声を聞いてみましょう。答えはその中にあり、それが新しいアイディアとなって突破口を開くことになりそうです。
今日はいつも以上に落ち着いて静かに待つことを意識しましょう。
そして感情の波をおさめ、状況をよく観察してください。
このようなときにオススメのパワーストーンはムーンストーン。
ムーンストーンに求めるのは「感情のコントロール」。自分で自分の事がよくわかるようになる様サポートする働きを持っています。問題が発生した時の「心身の過剰な反応」を緩和し、理性でモノを考えるように導きます。人間は誰も男女両方のエネルギーを持っていますが、このストーンは男性性のエネルギーと女性性のエネルギーのバランスをコントロールしてくれます。このあたりのこと意味辞典にはあまり触れられていませんね。
罪と動機・その連鎖の実例
またまたふと気付いたので「罪」シリーズです。
以下に少し復習です。
- 「罪」を犯すにはまず先に何らかの混乱がある。
- その混乱を解決しようとしたアクションが間違っている。
これが罪ですね。
このとき、自分を正当化しようとする場合に「動機」を語りだす。よって「誰かが悪いのだ」と声高に叫んで回る人は「先に罪を犯している」。
自分の罪を正当化しようとすれば、動機を語り、自分は「正しいことをしているのだ」とアピールするためにまた同じ罪を犯す。それをまた正当化する。このシーケンス(繰り返し)にはまり込みます。
さて、これを現実の世界で観察してみましょう。
まあ、単純な例ではヘイト・スピーチはまさにこれに当たっています。
なぜ彼らがそうしなければ「ならなくなった」のか?その理由は簡単、彼らはかつてとにかく先に「差別をしてしまった」からです。これを正当化しようとすればヘイト・スピーチして回り、そして差別を続ける以外にありません。
他に簡単に見えるのは「いじめ」ということですね。
「いじめ」を論ずるとき、加害者側の論理として「いじめられる方にも何らかの責任がある」という台詞が必ず出てきます。
「いじめられる方にも何らかの責任がある」
↑これってまさに、「いじめた動機」のことですよね。
「彼はいじめられるような何かをしたのさ。だから僕は彼をいじめた。」
そう言っているわけです。他にいじめ関連として・・・
「自分も一緒になっていじめに加わらないと、今度は自分がいじめられるから、だから僕もいじめた」
↑これも「いじめた動機」を語っています。
以上の二点はどちらも「嘘」です。後から作った動機です。そして自分を正当化するため、間違いなくその動機は正しいとするためにいじめを続けます。
ピンとこないかもしれませんが、「動機」というのは全部後付けと覚えてください。
最初には単に「混乱」があり、それを収めるために取った行動が間違っていた場合、それが罪なのです。単なる間違いなんです。誰にもあるんです。
もしもあなたが、なんらかの罪の意識を感じているとしたら、それが少しでも楽になる方法は、その罪の直前にあった「混乱」を探し出すことです。
明日が良い日でありますように。