わかって買えばそれでイイ
青い目の販売人これトルマリン?
ある展示販売会場でのこと。
「うわっ、キレイ!」
「欲しい!触ってみたい!」
「素通りできないよぉ!」
目の前に3×2cmほどの大きさのトルマリンP-TOP。
外人さんが売っているブースだ・・・
でも「私の英語で通じる?」って不安しかない。
それでも、どうしても見たい気持ちがムクムク湧いてきて・・・
片言の英語を振りしぼって尋ねてみた。
”Could you show me ・・・”
すると、それまで無表情だった青い目のナイスガイは「OK,OK!」とにっこり。
品物を丁寧に手に取り「見ていって」って日本語だし〜(笑)
実は彼、少しだけど日本語が話せるみたい。そこから、お互い拙い英語と日本語での会話が始まる。
それはあまりにも軽かった
私の手の上の品物をあらためて見ると「トルマリン?」「軽くない?」
宝石用ルーペでじっくり見ていると・・・
ま、見ればわかるっちゃーわかるけど・・・
「それ、僕が作ったものだよ。すごいでしょ!」って、いい笑顔!(笑)
私が感じた重さに対する違和感は、トルマリンそっくりに「樹脂」で作り、そこにわざわざSV925(銀)のパーツを付けているからだと、ようやく気づいた。
ここで初めてプライスカードを見ると「¥2,000」
どう考えてもトルマリンの値段じゃないよぉ。
ふと彼の顔を見ると、いたずらっぽく笑いながらとっても満足したご様子。
私も思わず爆笑しながら「これ、ください。とてもキレイだから欲しいです!」と。
彼の話によると、自分でも会心の出来だったので、パーツをSV925にしたようです。
とても正直な人だった彼は、材料代だけの値段にしていたから¥2,000。
「キレイ?欲しい?」って嬉しそうに何度も聞きながら、丁寧に梱包してくれて、ちゃんと領収書まで書いてくれました。
いやしかし・・この作り物トルマリン以外に本物のストーンのP-TOPもたくさん並べて売っている。
「もどき」は他にもたくさん
気持ち良く彼と別れて別会場に行くと・・・
同じように樹脂で作った宝石そっくりさんのP-TOPをもっともらしい値段で販売しているお店もあり。
「うわぁ、こりゃちゃんと宝石・鉱物についての知識がないと日本人っていい鴨かも?」って怖くなったのです。
日本人は相手が外国人だと尻込みし、あまり対話しないまま購入してしまう人も多い。
でも、そんな状態を見越して、スレスレの販売をしている店もあるよ、ってことも知って欲しいなぁ。
ちなみに、ウチにあるトルマリンはこんな・・・