パワーストーンとワイヤーワークの不思議
セレニティアスの作品の中には、パワーストーンをワイヤー(金属ライン)で巻いた様々なデザインの物があります。
例えば上の作品のようにローズクオーツの上にゴールドの金属ラインが巻かれていますね。
上の例は少しシンプルにフローライトに部分にワイヤー(グリーンフローライトと三日月ネコのペンダント)
ストーンが気に入る巻方がある
不思議なことですが、パワーストーンに対して金属ラインを巻くときには、その巻き方に要注意です。
それは、どう考えてもストーン自身が「好ましい」と感じている巻き方、ラインの走らせ方があることです。
もしも、デザインを優先して金属ラインを巻くと、それはストーンにとって望ましくないことがあるようです。
もしもストーンが望まない巻き方になった場合、ストーンが落ち着かなかったり、波動のようなものが安定せず、ことによっては巻いた金属ラインがうまく締まらないという現象が現れます。
このようなとき、セレニティアスでは「石が巻かせてくれない」といった表現をします。
そしてこれは個々のストーンでまちまちな性質があり、一連として入荷した同じ種類、同じ形のストーンでもバラバラです。
ですから、ストーンを金属ワイヤーで巻くとき、同じ種類、大きさ、形のストーンでも個々にやってみるまでデザインが決定できません。
うず巻きのモチーフ
それから、デザインとして金属ラインを「うず巻き型」にしたモチーフを用いることが多いのですが、この「うず巻き」の回転方向に関してもストーン自体が選びます。
うず巻きを使った作品例(ミックス・ルチルクオーツのペンダント3)
この「うず巻き」のモチーフの回転方向に関してもストーンが気に入る方向があるわけですね。
ですので、修理でお預かりした製品で、ストーンの交換が必要になったとき、別のストーンを改めて金属ラインで巻くことになりますが、最初のデザインと異なった巻方になることがあります。
これは先に挙げた作品とは逆転の「うず巻き」(ミックス・ルチルクオーツのペンダント4)
このように個々のストーンが気にいる巻方を追求しますと、どうしてもそうなることがあるわけですね。
ストーンが好きなカラーがある
それからもうひとつ。金属ラインのカラーも関係します。
現在使っている金属ラインのカラーは、シルバー、ゴールド、ピンクゴールドがありますが、これらはデザインのために選んでいるのではなく「ストーンがそのカラーを選んだ」というその結果に基づきます。
これもストーンの好みなんですね。先にデザインを念頭においてストーンが気に入らないカラーのラインを使おうとすると、すごく落ち着かないことになります。
ですので、これも修理でストーン交換が必要になったとき、使う金属ラインのカラーが変更される場合があります。
以上、ほんとうにに不思議なことですが、セレニティアスの作品ではこれらのことを念頭において設計、製作しています。
面白いですね。
他にも様々なワイヤーラッピング作品があります。どうぞご覧ください。