辰砂(しんしゃ)についての見解

辰砂(しんしゃ)

最近、ちょこちょこ問い合わせをいただく「危険鉱物」についてお話ししましょう。

「宝石の国」というコミックまたはアニメをご存知ですか?

残念ながら、私もタイトルを知っているだけで拝見したことはないのです (; ^ω^)

ちょっと調べたら・・・そのお話の中には、色んな宝石や鉱物が登場してきますね。

そして、問い合わせをいただくのが「辰砂(しんしゃ)」硫化水銀鉱物です。

古代のある国では「不老不死の薬」として服用され、日本でも「水銀」「顔料」「岩絵の具」の材料に使われてきました。

でも、これはとりあえず「毒になる可能性を持つ鉱物」です!なにせ硫化水銀鉱物なのだから。とまあ一応の注意喚起をしておくべきかと思います。

だから穴開き丸玉にされたり、ルースとして研磨され販売されていることはほとんどありません。
硬度も2〜2.5と低く、脆いからジュエリーなどに加工できないしね。

とても特殊な事情がある時には、私や特殊な宗派の術士などは「呪符」を作る時に、ごく少量を使い、特別な薬剤や成分で表面をコーティングして、安全に十分配慮して使用することはありますけどね。

この辰砂、鉱物状態では市販されているものなので、ミネラルショーなどではお目にかかることができます。

でも、いくらコミックやアニメで人気だからといって、ことによっては毒性を持つ鉱物として認定されているものをわざわざジュエリーに加工して身につけることは、私としてはお勧めいたしません。

(販売者として責任がもてないです)

実際に、身につける物に使って安全か、という実績がありません。

だから、セレニティアスでは「辰砂」はお取り扱いいたしておりません。

コミックやアニメの世界の中でだけで楽しんでいただけたらなぁ、と思っています。