直感でパワーストーンを選ぶ甘いワナ
(2003/7/2 改訂)
大変なタイトルを付けてしまいました。
直感でパワーストーンを選ぶ、実はこうしてパワーストーンを売っているショップ、けっこう多いですよね。
これから書くことには様々な異論があるとは思います。これじゃあ抗議のお便りをいただいても仕方ありません。受け付けませんが。
ところで 、直感で選ぶって・・・
すごくかっこいい響きがありますよね。神秘的にしてまともそうに思えます。「直感で」という単語を見ただけで、何やらそれがすごく正しいように見えてしまうから不思議です。
「直感で選んだそのパワーストーンが、あなたが必要としているストーンです」
なぜか根拠もなくすごく納得してしまう言い方だと思います。でもはたしてそれでうまくいくのでしょうか?
そもそも直感で選ぶというのはどういうことだったのか?その答えのひとつは以下の文章です。
「目を閉じて、自分の身体に気持を集中させます。つま先から手の指先まで、ひとつひとつ身体の部分を感じながら頭頂で瞑想を終えます」※1
はあ?
先の文章は、実は自分にとっての癒しや守護のパワーストーンを選ぶ前の心の準備として、ある本に書かれている一節です。
これ自体は正しいです。むしろそうしなければイケナイと思います。本来はこうなんです!
でもこれってショップへ行ってできますか?
または、とにかく集中と瞑想をしてからふと目を開け、パソコン画面の中にあるストーンショップの写真に我に返り、どれかをマウスでポチっと、つつく気になりますか?
これって直感と言うよりも、ヤマカンとどれほど違うというのでしょう?
いいえそもそもが、そんな集中や瞑想なんて、とてもじゃないけどなんのトレーニングもなしに普通にはできやしません、よね。
そればかりか、ショップに並んでいるパワーストーンは、すでにほかの誰かに触られていますよね。
それは流通の過程でも、ショップに来てからも悩み多きほかのお客様たちからも。
そういうパワーストーンは既に何らかの影響を受けているのが普通です。でないと、「 パワーストーンの浄化」なんてことしなくていいじゃないですか?※2
そういう影響を差し引いて、自分にぴったりのパワーストーンを選ぶというのはかなりな達人でないと無理っぽく思いませんか?
※1
書名:癒しの石 宝石の持つヒーリングパワー
著者:ベルンハルト・グラーフ
訳者:畑澤祐子 日本語版監修:濱田葉子
※2
浄化とは、パワーストーンが吸い取ってしまった良くない何か?よけいな何か?を消す作業。 気づいたとき、定期的に行います。
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